
ダンディ.ダンディ
「みぬき今日は何かいい事あるって思ってましたが、まさか牙琉検事も来てくれるなんて最高の日ですね!」
完全に浮かれモードもみぬきちゃんとは別に、いつもの成歩堂さん。
に、ちょっかいを出されてる牙琉検事。見なくても不機嫌な感情が伝わって来る。
「毎日超忙しいんじゃない?こんなところに来て暇なの?」
「暇じゃないが、時間というのは自分で作るもんでしょ?オタクは時間有り余ってそうでうらやましいよ」
「そうでもないよ。僕だってこう見えて忙しいんだ」
「パパと牙琉検事は仲がいいですよね」
「みむきちゃんはそう見えるんだ…」
タケノコを切り、お肉を醤油とお酒で下味をつけもみ込んでいる。
ザルにお米を研いだ物をあげ水を吸わせ、タケノコご飯の準備をする。
「おデコくん僕にもご飯を作ってくれてもいいんじゃない?」
「仕事の依頼なら、OKするけど?」
「僕はおデコくんに聞いたのであって、成歩堂、アンタには聞いてない」
さらに険悪なムードが事務所を包む。
「オレは成歩堂さんが仕事でというなら構いません」
兎に角険悪な空気を潰したくて、思わず口にした。
そして、してしまった事へもなんだかよくわからない罪悪感が出てくる。
そう言えば、検事はオレを男、と思って過剰なスキンシップをしてきてたんだっけ。
女だとわかったら、きっと絶望するんだろんな。
肉にオイスターソースと片栗粉を絡ませ、タケノコとピーマンを炒めつつ話す。早くご飯を作って食べて解散したかった。
「仕事でなら来てくれるのかい?!おデコくん!」
鬼のような形相から一瞬でかわり、何故か周りがキラキラと輝いた何かをだす。
「...となると、1時間オドロキくんレンタル料はこれぐらいかな」
「っ高!でも払う価値はある」
あの人たちはオレを使って何してんだか...。
ざるに上げていたコメを圧力鍋にうつし、水を入れタケノコを入れる前に昆布をしく。
しいた昆布にタケノコをちらし入れ、料理酒を入れ強圧力で炊いていく。
そしてタケノコとピーマンを別の皿にうつし、肉を焼いていく。
肉に火が通ったら先程のタケノコとピーマンを入れる。ある程度味が馴染めば完成。
簡単な青椒肉絲の完成である。
タケノコご飯のの方も、圧力がかかりシューッと勢いよく蒸気が出た事を確認し、火を止める。後は圧力が無くなるのと蒸らして少し待ったら完成だ。
「オドロキさん!とっても美味しそうな匂いがします!」
「自身はないけど、多分うまいよ」
「みぬき、もう腹ペコです!」
「じゃあそろそろ、みんなで食べようか!」