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確かに、憧れが強いかもしれない。ふと、事務所の給湯室で、お弁当箱を洗いつつ思った。
事の始まりは今から2時間ほど前、午前中に事務所での作業を終わらせお昼ご飯にしようと思っていたところに、ちょっと不機嫌そうな茜さんが来た事に始まる。
「成歩堂さん!居る!?」
事務所の扉をそれはもう、バァン!と乱暴に開けて宝月 茜刑事がドッカドッカと入ってきた。
「成歩堂さんなら、みぬきちゃんと買い物に出てますよ。どうしたんですか一体。また牙琉検事が何か言ったんですか?」
「そうよ!あのジャラジャラ検事!思い出しただけでもイライラするわ!」
バリバリと音を立てて、かりんとうを恐ろしいスピードで食べ始める。
「茜さんもし良かったら、お昼ご飯一緒に食べませんか?」
「む、食べる」
くるんとこちらに振り向く。
「今日は、お弁当の定番おかず。唐揚げを大量に作ってしまったので」
「頂いても良いの?」
「どうぞ!」
「そのジャラジャラ検事こと、牙琉検事は茜さんに何をしたんですか?」
「聞いてくれる?あんのジャラジャラ野郎、科捜研の仕事を取り上げ料な捜査は慎みたまえと何度甥って居るだろう。これは御剣検事局長に報告だな。
言ってきたたのよ?あたしの科学捜査で、どれだけの事件を解決してきたと思ってんのよ!」
勢い良く唐揚げにマヨネーズをつけ、口にいれていく。
王泥喜は食べてくれている姿と、牙琉検事の話が少し聞けて微笑みがこぼれた。
きっとこれは、この気持ちは憧れと信じたいと、願うのであった。
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