top of page

 
4
 
「で、俺は2位なのに給料が上がらないのが納得いかねぇ…」
「ははは!それはワイルド君が何でもかんでも壊すからだと思うよ」
 
トレーニングルームで書類を見つめながら、タイガーが情けない声を上げる。
そしてみんなが思っている答えを、スカイハイはそのままの代弁してくれた。
 
「うーーーー、分かってる事言われるとオジサン傷付いちゃう…」
「うわ!キモッ!マジで勘弁してよね。それでスカイハイの次の順位だなんて考えたくも無いわ!」
 
あの後新しいヒーローのブルーローズが入った。
今時の女子高生でツンツンしていて、大人か子供かの中間で揺れている感じが大人気だった。
アニエス曰く歌って踊れて戦えるアイドルヒーローだそうだ。
 
「スカイハイーーー。JKが苛めるーーー!」
 
ガシッとスカイハイの腕を組み戯ける。
 
「キモーイー!ちょっと離れなさいよ!あんたがくっついてもキモいだけなの!ちょっとスカイハイも何とか言ったらどうなの⁉」
「え、どうしてだい?私はワイルド君にくっついて貰って楽しいよ?」
「もー!ヒーローってこんな奴ばっかりなのー!」
 
ブルーローズの声が響き渡った。
 
 
俺は子供が作れない身体だけど、ここは居心地がいいんだ。
ヒーローを続けてるとさ、若い奴等が増えるだろ?それが何と言うか俺の子供みたいで可愛いんだ。
そんな事を言う彼女は、キースは違うぞ?キースは大事な恋人で俺だけの可愛い大きな犬。と言って笑った。
私はあなただけに忠誠を誓った忠犬だよ。
 
 
 
あなたのいない一人ぼっちの私なんて、考えるだけでも耐えられない。
I can't bear the thought of being alone without you.
 

© 2023 by MICHELLE MEIER ARCHITECT. Proudly created with Wix.com

bottom of page